大学入学はゴールじゃない、スタートです

さぁ、いよいよ大学生!

大学入試を経て、4月から晴れて大学生になる皆さん、保護者の皆様、おめでとうございます!

これまで頑張ってきた成果ですね。

高校までとは違う新しい生活が待っていますね。何をしたいですか?何に挑戦しますか?

授業も「自分の取りたい授業」と「卒業に必要な授業」の兼ね合いで、自分で決めていきます。

決められた時間割は、一切ありません。担任の先生もいません。

ある意味、全てが「自己責任」ですし「自己決定」です。

4年間って思いのほか、あっという間です。計画的に、目標をもって過ごしてくださいね。


就職活動は、大学1~2年生の過ごし方がキー

やっと合格して入学したのに「もう就職活動の話ですか?」「勘弁してください!」という声が聞こえてきそうですね(笑)

なにも「企業研究」「業界研究」などを1年生から根詰めてやって欲しいという意味では、ありません。

探究学習の記事の時に「就職活動で問われる力」「企業に出すエントリーシート」のお題について、触れました。→(ココをクリック)

「学生時代に力を入れた事」いわゆる「ガクチカ」と就活生が呼ぶものです。

この「ガクチカ」毎年、就職活動をする3年生の時になって「ガクチカに書けるようなことを何もしていない」「書くことがないんです」という相談が一気に増えます。

就職活動のスケジュールの記事は→(ココをクリック)

特にコロナ禍以降、多くの活動が制約を受けていて「何を書くべきか迷う」という相談が増えています。

そういうと”就活に有利だから”と思われがちですが、そういう打算的な目的ではなく、自分が本当に熱中して、心から楽しんでやれることを1つでいいから見つけて欲しいです。

また、その「ガクチカ」で見られているのは、エピソードの大小ではなく「あなたがその活動の中で何を学び、感じ、成長したのか

さらには「あなたという人間がどういう価値観(考え方、判断基準、行動)をもっているのか」をみられています。

分かりやすい例が経済産業省「社会人基礎力」としてあげられています。(写真)

これまでの人生の中で、この社会人基礎力をどれだけ身に付けてきたのか、を確認されるのが新卒採用です。


あなたは、なんために大学に来ましたか?

● 医薬のことと人体のこと両方を学べるので、薬学部ではなく本学の○○学科を志望しました

● オープンキャンパスで○○教授の△△を題材にした切り口が面白いな、と思って○○学部を志望しました。

● 英語以外の外国語を学びたくて、△△語学科に入って在学中に留学する目標で入学しました。

● 高校の探究の時間で○○をテーマに活動したことがきっかけで、さらに追及したくて○○学部を目指しました。

● (ヨーロッパの)○○大学に興味があって、その大学と提携しているのが本学と、あと日本では、もう一校しかなく、本学でその○○大学の交換留学生になることを目指しています。

● 本当は偏差値からするともっと上の大学にも合格していました。しかし母の「あなたは何を勉強したかったの?」という一言で、唯一希望の学部に合格できた本学を選びました。

● 実は、第一志望校に落ちてしまったのですが、だからこそ「大学でしか出来ない何かをしたい」と思っています。

● 高校は大学付属校で、周りはほとんど内部進学をする環境でした。そんな環境の中、あえて外部受験をすることは、かなりハードでしたが、挑戦して本学に合格できました。

● ダンスに興味があり、学生時代に現地で○○を見る事を目標に△△(現地の言語)学科で留学を目指しています。また、この学科では言語だけはなく、ダンスの歴史、舞台の歴史についても学べるからです。

その一方で

▲ 指定校推薦で(先生または親に)ここなら入れると言われて

▲ 大学くらい行った方がいいと(親や先生に)言われて

▲ ○○学部ならどうにかなる(つぶしがきく)と言われて:法、経済、経営系が多い印象

▲ 親がこの大学ならいいと言うので

▲ 教科の中で○○が点数が一番取れただけです。好きな訳じゃありません

▲ ここしか受からなくて


今ならまだ間に合います!

どうでしょう、あなたは、もしくはお子さんはどうですか?

●に近いですか?▲に近いですか?

入学段階で●と▲、これだけ差があることをほとんどの学生と保護者は理解していないと思います。

●の方、是非その気持ちをキープするように本人は勿論、親御さんもフォローしてあげてください。

▲に近い方、入学した今気づいたなら、遅くはありません。これからです。

何もせずに、このままで就職活動の時期に突入することを想像してみてください。

●の学生さんは、自身の目標に向かって日々有意義な学生生活を送っています。

▲な学生さんとの「経験値」「行動力」「挑戦する気持ち」「情報収集能力」「成功体験」はたまた「挫折経験」においても差が開く一方です。

私達は、その現実を就職活動の時期になって、相談にやってくる学生さんから、目の当たりにしています。


入学したら、キャリアセンターへ!

まずは、入学したら、所属の大学のキャリアセンター(名称は、大学によって異なります)に相談に行きましょう。

就職活動の段階で「書類作成」や「面接練習」するだけが私達の仕事では、ありません。

決して「就職のため」ではなく、学業、サークル、アルバイト、留学、ボランティア、長期インターンシップ、、、全て含めた学生時代の有意義な過ごし方のアドバイスもしています。

学生さんが満足いく学生生活を送る事が、結果的に「満足な就職活動」に繋がる確率が高いと感じています。

幼少期からの積み重ねの重要性→(ココをクリック)


今日も、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

次回は、学生の「アルバイト」「留学」「ボランティア」など学生生活全般について書いていこうと思います。






【花さく共育】逆算育児のススメ

子供が1歳の時、人事・人材未経験から、学生支援を始めました。最初は、パートとキャリコンとの2足の草鞋。幼稚園卒園までは、子供の教育を優先しつつ8年目の今、大学キャリアセンターを掛け持ちし、キャリアデザイン講義を担当。その中で就職活動の段階では急に克服できない課題があることに気付きました。それは基礎学力+非認知能力の発達具合です。そこは幼少期からコツコツと積み重ねがカギだと実感しています。

0コメント

  • 1000 / 1000