探究学習は、高校生になる前からが大事

親は馴染みのない総合的な探究の時間

皆さんは、高校の学習指導要領に「総合的な探究の時間」というものが追加されることをご存知ですか?

実は、こうしてこの話題で書いている私も、すべてを把握しているわけではないので今、勉強会などで勉強中です。

色んなサイトを見ると2022年度から、と記載されていますがこれまでは「総合的な学習の時間」として、これまでも教科を超えての取り組みとして実施されていたようです。

それが「総合的な学習の時間」から「総合的な探究の時間」になるようです。

専門家ではないので、そこは他の方にお任せしますが、現在、40代の私が高校時代の20年前には、勿論、ありませんでした。

今の高校生の保護者の方も同様の方が多いのではと思います。一体、お子さん達は何をしているのだろうかと気になりませんか?


探究の時間って何するの?

私が見聞きした感じでは、各高校で取り組み方はまちまちのようですが、地域の課題解決や自分が調べたい事をとことん追求していくことが多いようです。

一つの教科だけではなく、これまでの学びを統合して、さらに教科書を開いて机の上で学ぶだけでは身につかないような力を付けていくことのようです。

近年騒がれている大学入試改革や先日、少し話題になったのでご存知の方も多いでしょうが「難関大学のAO入試で入学した学生の方が成績がいい」というニュースなどは、その影響もあるのかもしれませんね。


地域コーディネーターも言う「高校生からじゃ遅い」

先日、この探究の時間で生徒がやりたいといった内容と地域や企業を繋ぐ役割の「地域コーディネーター(名称は各自治体で様々あるようです)」の方々のトークイベントに参加しました。

仕事内容の説明や質疑応答などがあり、その中で「課題は何か?」と聴かれて、パネリストのお1人から「高校生からでは遅いと感じる」との一言が。

その方は、元々保育士さんだからこそ、地域コーディネーターとして高校生と一緒に活動する中でこういうPBL活動の根源となる力は、高校生になって急に備わるものではないと感じる。

「幼少期からの積み重ねが大事」今やっている小中の活動も、きちんとつながった学びとして幼児教育から高校まで繋げたい。

また、家庭教育が大事だと思うから、家庭教育にも関わっていきたい旨のコメントをなさっていました。

どこかで聞いた言葉?!「デジャブ?!」と思いました。

そうです。私が常々、このブログでも発信し続けていることです。(ココをクリック)


大学生になる時には大きな差

このトークイベントで聴いた内容は、高校生が自分のやってみたいことを「実現させるためにはどうするべきか」「どんな風に進めていくべきか」、、、などなど。

最初は、あ~、高校時代に、こういう活動をしてきたかどうかで、大学生になってからの活動の仕方も視野の広さもだいぶ違うのかな、と私が普段から感じている以下の課題の答えが見つかったような気分でした。

その課題は、大学生活の過ごし方。それが表れるのが「エントリーシート」

大学生が就職活動の際に企業に提出する書類です。

その質問の定番中の定番「ガクチカ」(学生時代力を入れたこと)

そのエピソードとして、良く登場するのが「アルバイト」「サークル」「ゼミ活動」

中でも、ゼミ活動の内容は、この探究の時間でやっているような事と似ていることが多い印象です。

例えば、地域の空き家をどうするか、商店街の活性化、さらには「産学協働チャレンジ」として企業と連携した活動など。

とはいえ、同じ活動をやったとしても「身に着いた力」は学生によって、大きな差があるなと感じます。

その大きな要因は「主体的に関わったかどうか」じゃないかと感じています。

例えば、オープンキャンパスで○○ゼミでは、こういう活動があると知り志望しました。

自身の出身地にも「空き家が多いから気になるテーマ」でした。

のように具体的な動機がある学生さんは、活動過程で課題にぶつかっても、どうにか乗り越えようと努力して、その結果、成果もついてきたのかな、という印象です。

一方で、「ゼミ全体の動きとしては、伝わるけど○○さんは、この中でどのような役割を担って、どのような行動をとられたのでしょうか?」と質問すると「あ、いや、先生に言われて」とか「メインでやってたのは別の人で」というような答えが返ってくることもあります。

先日のイベントの途中までは、高校できちんと探究の時間が機能していた学校とそうではない学校の違いかな、と考えながら聴いていました。


やっぱり幼少期からの積み重ね、、、だったか!!

すると最後の最後にパネリストの方からのこの言葉!

驚いたけど、やっぱりそうなのかと「驚きでもないよね」と思う自分がいました。

高校生でも遅いと感じるからには、大学生では遅いと感じている私の考えは、あながち間違っていないのか、と。

私も感じる「幼少期からの積み重ね」の重要性、高校生に関わっている方から聴くのは、実は初めてではありません。

これまでは、普通の高校の職員として関わっていらっしゃる方だからと思っていました。

しかし、「探究の時間」という社会で必要とされる「生きる力」を養う時間に関わる方も感じていらっしゃる事実に、幼少期からの積み重ねの重要性を再認識した時間となりました。


幼少期からの積み重ねの重要性は→(ココをクリック)

学生支援から見える世界は→(ココをクリック)


今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


*その他、参考になりそうなページをピックアップしました。特におすすめという訳でもありません。参考程度です。

総合的な探究の時間は(ココをクリック)外部サイトです

学習指導要領(ココをクリック)文部科学省サイトです

大学入試改革のニュース(ココをクリック)外部サイトです

探究学習で必ずぶつかる3つの壁(ココをクリック)外部サイトです

【花さく共育】逆算育児のススメ

子供が1歳の時、人事・人材未経験から、学生支援を始めました。最初は、パートとキャリコンとの2足の草鞋。幼稚園卒園までは、子供の教育を優先しつつ8年目の今、大学キャリアセンターを掛け持ちし、キャリアデザイン講義を担当。その中で就職活動の段階では急に克服できない課題があることに気付きました。それは基礎学力+非認知能力の発達具合です。そこは幼少期からコツコツと積み重ねがカギだと実感しています。

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